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                  | 淡路島は、なかなかB級珍スポ的な匂いがプンプンする島。 明石海峡大橋、そして大鳴門橋により、本州、四国とも陸続きとなったが、
 どうしても通過ポイントになっちゃうんですね。
 その淡路島では、一番目立つ施設がここではないかな?
 「世界平和大観音像」を見にやって来ました。
 
 見てのとおりの存在感。
 高さは100mあり、1977年の建立時には、世界最長高の像であったのだ。
 (現在日本では牛久大仏が120mの高さでナンバー1です)
 淡路島東岸沿いに位置しているのだが、この高さなので、
 対岸の和歌山からでも、こちらの観音菩薩様は見えるんですよ。
 
 後ろ側に廻ってみました。
 
  
 大阪の資産家、オクウチグループの創業者、奥内豊吉さんが、
 私財を投じて建立した、全く宗教法人でもない個人施設でした。
 
 「でした」って過去形にしているのは・・・
 
  
 はい、すでに2006年閉館しているんですね。
 奥内豊吉さん、そしてその奥さんが死去した後、
 誰も管理される方がいなくなったんです。
 
 本日定休日??ずっと定休日なんですが・・・(^^;)
 
  
 淡路島への観光客誘致のため建立され、多いときには1日2000人の来訪者があったそうです。
 ちなみに入館料は800円。
 ただ宗教法人でもないので、中の展示物は、
 奥内豊吉個人のコレクションやったみたいで、
 クラシックカーや時計、美術品などが飾られていたそうである。
 
 すでにガラスも割れており、荒廃がすさまじい。
 
  
 現に落下物が飛散するなどの近隣被害が出ており、
 2009年5月には世界平和大観音像検討委員会が設置されたぐらいである。
 
 誰も引き取り手はないんかいな?
 
  
 で、調べてみると、一時期リーマンブラザーズ系の金融会社が、買い取ったんですよ。
 しかし、あのリーマンショックで手放し、
 競売にかけられるも、誰も入札者がなかったんです。
 
 また、傍らには、こんな塔も存在しています。
 
  
 十重の塔。
 こちらも高さ40mあるんですね。
 
 しかし・・・
 
  
 てっぺんの飾り、倒壊しており、いつ落ちてくるかわからん状態に。
 近くに営業しているレストランもあったんですが、こりゃ恐怖ですね。
 
 今となっては、その表情が無機質に見えてきます。
 
  
 魂が抜けてしまった顔に見えませんか?
 
 今の景気、そして淡路島観光事情から察するに、
 引き取り手は、まあ現れないでしょう。
 いつ崩壊してしまうのか、それまでに解体できるのか?
 まあ、やっかいな淡路島のお荷物となっちゃいましたね。
 
 住所:兵庫県淡路市釜口2006-1
 
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